代表 伊藤 勝啓 プロフィール
- 1979年、みよし市出身
- 南山大学経済学部経済学科卒業後、岡﨑信用金庫に入庫。
- 預金課、融資課、渉外課と幅広く経験を積む。
- 渉外課時代には成績上位者に授与される理事長賞を2度受賞。
- 退職後、ファイナンシャルプランナーとして名古屋で独立。
『所属する組織の商品のみをご提案する立場』から、『複数の会社の商品の中からお客様にとってメリットの高い商品をご提案する立場』となる。【伊藤さんに出会えて良かった】の一言が私にとっての宝。
『所属する組織の商品のみをご提案する立場』から、『複数の会社の商品の中からお客様にとってメリットの高い商品をご提案する立場』となる。【伊藤さんに出会えて良かった】の一言が私にとっての宝。
場所 | 岡崎市 | 属性 | 30歳 会社員 | 動機 | 住宅ローンの借り入れをして生活が大丈夫なのか不安 |
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方法 | ライフプランニングの実施 |
岡崎市にお住いのS様です。私の付き合いのある工務店さんからのご紹介でお会いしました。現在、アパートで暮らしているが、子供が生まれたのを機にマイホームを持ちたいとのことで、私のお付き合いのある工務店さんに相談に来られたようです。
工務店さんの紹介でS様のご自宅でファイナンシャルプランナーとしてお話をさせて頂きました。
ご主人様、奥様、お子様1人(0歳)合わせて3人家族。
ご主人様は会社員、奥様は会社員ですが育児休業中でした。
前々から子供が生まれたらマイホームを持とうと夫婦で話し合っていて、そのタイミングが来たようでした。お子様はもう1人考えていて、2人目の子も見据えた住宅の設計でいきたいというご希望でした。
予算は漠然と思っている金額があるが、2人目の誕生も見据えた上で大丈夫なのか不安ということでした。土地は親御様所有のものがあり、そこに建てる予定とのことでした。
S様のお考えの中で漠然と3,000万円くらいの金額を想定されていましたが、シミュレーションをする上で、奥様の育児休業からの復帰時期、収入状況、また、予定している2人目のお子様の誕生のタイミングやその後の教育資金など、細かく押さえておく必要がありました。
ご主人様は会社員ですが、今後の給料の増加はあまり見込めないとのことで、他のお客様でも同様に全体的に厳し目にみてシミュレーションをしますが、S様の収入見込みはより一層厳し目に見積もりました。
また、車のローンの借り入れがあり、住宅ローン以外の借り入れがあると、借り入れの申し込みの際の審査で重要なポイントとなりますが、奥様が正社員で働かれており、その点は問題なさそうでした。
ライフプランニングを通して、S様は住宅の購入に向けて漠然と思っている「3,000万円の予算でも大丈夫なのか」が分かりました。まず、S様が置かれた現状でシミュレーションしたところ、家計が問題なく回る金額は約2,800万円でした。シミュレーション結果からわかったことは、2人目のお子様が誕生した場合、その子が大学に入学する頃に家計が破綻してしまうということです。
言い換えますと、お子様を無事に育て上げる前に、マイホームを手放さなければならない可能性が高いということです。これはもちろん、厳し目にみた上での結果ですから良い方向への多少の誤差はあるかもしれません。ただし、良い方向への誤差を想定するよりも、甘い見込みによって悪い方向への誤差が発生すれば、もっと早い時期にマイホームを手放すことになってしまうでしょう。
ここでのファイナンシャルプランナーからのご提案は2つです。
1つ目は、予算上限を2,800万円として今後の計画を進めていく。
2つ目は、漠然としているものの、希望の3,000万円を実現できるように家計改善するということです。
もし、2つ目にしようとした場合、S様がすぐに改善できる項目として「保険料」がありました。ここでは詳細は省きますが、S様はご夫婦で月々約7万円くらいの保険料をお支払いされていました。ここで、7万円という金額自体が多い、少ないということではなく、どのような内容の7万円かということです。
S様は保険料の多くを貯蓄性の高いものに掛けてみえましたが、S様の家計状況からすると、手元にお金が思うように残らないという現象に陥ってしまっていました。(キャッシュフローの悪化)保険という商品は一定期間保険料の支払いを拘束されてしまいますので、約束された時期まで続けなければなりません。
基本的に貯蓄性のある商品の場合、途中でやめてしまうと損をしてしまいます。(支払った保険料より減って戻ってきます)S様の問題点は、住宅ローンの借り入れをスタートすると、今のアパートの家賃よりも負担が増えるため、今まで以上に手元に残るお金が減ってしまいます。
やり繰りはできますが、お子様の成長と共に教育資金の支出が増えだすと、家計が回らなくなってしまう状況になってしまいます。保険は商品だけを見るのではなく、家計全体を見通した上で加入しないと、結局は自分たちを苦しめてしまうという一例でした。
S様は十分改善できる状態にありましたので、適正な保障を確保して、今後の家計を見通して手元に残るお金を増やすことができるような見直しをしました。(キャッシュフローの向上)また、保険だけではなく、見直しができそうな項目の一つであった将来の車の購入計画も練り直しました。
その他、細かい部分も含めて練り直した結果、予算3,200万円をメドに計画を進めても大丈夫という状況を創り出すことができました。S様の最優先事項は家族が幸せに暮らすことができるマイホームを持つことでしたので、それより優先順位の低いことを修正し、改善できることは改善することで希望の計画を進められることになりました。